こんにちはRoninです。
俗に言うメンヘラと呼ばれる人たち。
これまでもこのブログの中で何度もお話してきたのですが、僕がまだオーストラリアに住んでいた時同棲をしていたオーストラリア人の彼女は、メンヘラと呼ばれる人たちの多くが持つ精神障害である、境界性人格障害 (別名:境界性パーソナリティ障害、BPD) という精神障害を持っていました。
彼女と過ごした日々は、恐怖、不安、絶望感、自尊心の崩壊など、気分が上がったり下がったりを急激に繰り返すジェットコースターのような日々で、二度と繰り返したくないほど、人生のエネルギーを消耗する時間でした。
今回は、オーストラリアから彼女と一緒に台湾に一時的に住み移った時の事についてお話したいと思っています。
目次
ボーダーの彼女の特徴

僕がオーストラリアで付き合っていた、境界性人格障害の彼女の特徴は以下のようなものでした。
- 見捨てられることを極度に怖れ、「Don’t leave me alone (見捨てないで) 」と良く繰り返した
- 普段は僕のことを完璧な恋人と呼ぶのに対し、何か自分に都合が悪くなると最低の男と呼ぶ
- 頻繁に抑うつ状態となる
- リストカット等自傷行為を繰り返す
- 自己肯定感が低く、「自分は生きる価値が無い」「自分が醜い」などと頻繁に言う
など
彼女は僕と出会う一年程前に、精神科にて正式に境界性人格障害であると診断されているのですが、残念ながらそのことを知ったのは、彼女と付き合うようになってからずっと後のことでした。
台湾へ向かう

当時オーストラリアのメルボルンという都市で彼女と同棲をしていましたが、ふとしたきっかけで外国でしばらくの間暮らそうかということになり、僕が昔留学先として住んだことがある台湾で彼女と住むことになりました。
台湾へは彼女と一度旅行で訪れたことがあり彼女も気に入っていましたし、台湾の場合は日本と比べても滞在費をかなり低く抑えられるというのもあって、台湾を居住先に選びました。
ビザはワーキングホリデービザを取得することで、二人ともアルバイトをし生活費を補いながら滞在するという計画の下に、台湾へと移り住みました。
現地での生活が始まるも歯車が狂いだす

僕はその当時ある程度中国語が話せたので、直ぐに住むアパートを決め、またある程度大手の日本語学校にてアルバイト教師として仕事を開始することができました。
また、彼女も英語のネイティブであったため、一緒に英語の教師のアルバイトを探し、面接を受けたりと順調な滑り出しでした。
ボーダーの彼女はある幼稚園での英語教師の面接へと参加し、その面接で「来週までには連絡をします」と言われたのですが、一向に連絡がありませんでした。そしてもちろんそれは不合格を意味するものでした。
僕は「そういうこともあるよ、気にしないでまだ他のところ受けてみよう」と彼女を励ましたのですが、面接での面接官の女性の彼女に対する印象が彼女を気に入っているようであったらしく、それが余計彼女のショックを増大させたようで、「世の中は皆嘘つきだ!」、「私に魅力が無いから不合格なんだ!」、「私はブサイクだ!」などと、彼女の精神状態は次第にコントロールが効かない状態となってしまいました。
最初は台湾のリラックスした雰囲気が好きだとか、台湾の食べ物が安くて美味しいなどと言っていたボーダーの彼女でしたが、この頃から次第に抑うつ状態が酷くなっていき、アルバイト探しも辞めてしまうようになってしまいました。
I wanna go home now! (今すぐうちへ帰りたい!)

抑うつ状態が頻繁に起こる状態になってからというもの、ボーダーの彼女は外出をするのを拒否するようになっていきました。
そして、「台湾人は外国人の自分を凝視してくる」、「台湾人はうるさい」、「食べ物が合わない」などといった不満を多く言うようになっていき、最終的には完全に家から出なくなってしまいました。
僕が「外へ散歩でもしにいこう」と誘ったとしても、オーストラリアから持ってきた自分のパソコンに一日中向き合い、僕の呼びかけには答えませんでした。
ちょっとしたことでケンカになることはしょっちゅうで、その度に「こんなところに連れてきて!」、「来るんじゃなかった」、「自分だけ外で楽しんできて」などと言った言葉を浴びせられました。
ある日例によってまた些細なことがきっかけでケンカになった時、彼女は憂鬱状態という条件も重なりいつもより激しく興奮して、叫び散らし、浴室に籠ってカギを内側からかけ、出て来なくなってしまいました。
そして「I wanna go home now! (今すぐうちへ帰りたい!) 」と叫び散らし、「今からリストカットしてやる!」などと叫び始めました。僕は本当に怖くなって、彼女にカギを開けて出て来るように何度も何度も必死に説得しました。
それにも関わらず、一時間、二時間経っても一向に出てくることなく、「I wanna go home now! (今すぐうちへ帰りたい!) 」と叫び散らす彼女。。
三時間程して出て来た彼女は肩は、カミソリの刃で傷つけられていました。
僕は彼女にオーストラリアへ帰った方が良いということを伝えましたが、冷静になると一変して僕と離れるのが寂しいなどと言ってきて、僕も同じように離れたくないという感情があったため、そのまま台湾での生活を続行することにしました。
突然の失踪、警察沙汰に

ある日僕が日本語学校でのアルバイトを終えて家へ帰ると、彼女の姿が突如消えていました。
携帯電話に何度電話をしても出ず、自分の力だけでは探し出すことが無理だと判断した僕は、警察署へ行き彼女が行方不明になったことを伝え、捜索してもらうことにし、彼女を探しました。
警察のパトカーに僕も同乗し、彼女がいる可能性がある公園や喫茶店などを探しましたが、見つけ出すことができませんでした。
警察の人から一旦自分の家へ帰って、後は警察に捜索を任せるよう言われ、パトカーで自分の住むアパートま送って貰ったところ、家のアパートの建物の前にスーツケースを持って立ち尽くす彼女の姿がありました。
結局彼女が行方不明になっていた時間、こに行っていたかは今でも分からないのですが、突発的にアパートを飛び出し、オーストラリアへ帰ろうとしていたようです。ですが途中でどうしても帰る勇気、踏ん切りが付かず、また僕と離れるのも寂しくなるという理由もあってか、帰らないことにしたようでした。
シドニーへ帰国、そして浮気

この失踪の件が決めてとなり、僕は彼女をオーストラリアへ帰すことにしました。
別れる際、彼女は大泣きをして「オーストラリアに来るのを待ってる」と話し、僕は台湾の生活の後始末をした後、彼女の後を追ってオーストラリアへ戻ることを約束しました。
ですが、彼女が実家のあるシドニーへ戻ってから毎日のようにメールを送っても返信が来ることなく、一カ月程音信不通の時間が続きました。
僕が不安になって電話をすると彼女は電話を出たものの、直ぐに切ってしまい、また音信不通がしばらく続きました。
僕が諦めずに連絡を送ると、数日してメールの返事が来ました。
そこには今まで一人になる時間が欲しくて連絡できなかったこと、連絡できず悪かったと思っていること、そして早く会いたいと思っているという内容が書かれていました。
ボーダーの彼女に振り回されている僕でしたが、既に共依存の状態であったのもあり、彼女から会いたいと言われると嬉しく、一週間程して僕は彼女の待つオーストラリアへ向かいました。
後で分かったことですが、この音信不通だった一か月程の間に、浮気相手と関係を持っていました。
僕がオーストラリアへ戻った後も彼女はこの相手と連絡を取り続け、僕との関係がこじれる度に浮気をしていました。
最後に:利己主義で理解不能

僕の元彼女のように、自分の都合で他人を振り回し、相手を攻め立てて自尊心を奪う理解不能な行動を取る人が、境界性人格障害を持ってる人たちの中には少なからずいる傾向があります。
やはり一つ確実に言えることは、「ボーダーからはいち早く逃げて」ということです。
気付くのは早ければ早い方が良く、共依存へ陥るリスクも減ります。
このように彼女との台湾での出来事を回想していると、いかに僕の当時の思考が正常に機能していなかったかが分かります。
そこには少なからず、僕自身がボーダーの特徴を持っていて、愛情の飢餓感に苦しんでいるということも関係しているのかもしれません。
そうでなければ、ボーダーの彼女の行動に目をつぶって、既に修復不可能な関係を続行しようと、躍起になることもなかったのだと思えるのです。
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