オーストラリアの追憶 -境界性人格障害「試し行為」と「共依存」編-

こんにちは Ronin です。

オーストラリアで出会った彼女は「境界性人格障害 (別名:境界性パーソナリティ障害、BPD) 」という精神障害を持っていました。

オーストラリアの追憶 -【境界性人格障害】の恋人編-

2018.09.21

境界性人格障害はその本人だけでは無く、家族や恋人など、周囲にいる人たちを巻き込むことが特徴です

そして、それらは知らず知らずのうちに、不安定で抜け出すことが困難な関係への引き金となることが多いです。

今回は、境界性人格障害によって、その周囲が陥ってしまう恐ろしい関係性についてお話したいと思います。




 

境界性人格障害は「見捨てられ不安」が特徴

境界性人格障害を持つ人たちには、自分が周囲に見捨てられてしまうのではないか…、というコントロールが難しい不安を抱えていることが多いです。

これには幼少期の体験が関係していることが多く、例えば小さい頃に、両親、もしく片方の親から十分な愛情をもらえなかった場合や、親と一緒に住むことができず、親に育ててもらえなかったことなどによって、愛情への飢餓感を持ってしまうことが原因となっていることが多いようです。

オーストラリアの追憶 -ボーダーの彼女【出会いと悲劇のトラウマ】編-

2018.10.15

「境界性人格障害」というと、初めて聞いた人は、「二重人格」を持った人たち…というような誤解をすることがよくあるのですが (そのため最近では境界性パーソナリティ障害と言われることが多い) 、境界性人格障害は見捨てられ不安、抑制が難しい不安定な感情に苦しむのが特徴ですので、異なる障害であることが分かります。

境界性人格障害を題材にした映画

17歳のカルテ

毎日虚しさや情緒不安定な気持ちに苦しみ、自殺未遂を行ってしまう「境界性人格障害」を持つ主人公が、精神科に入院し、そこでの出会いによって人生観を変えていく…。というストーリーです。

境界性人格障害に苦しむ人たちや、周りの家族の反応を理解するきっかけにもなる、アンジェリーナ・ジョリー出演の、おすすめ感動ストーリーです。

ボーダーラインの「試し行為」

 

境界性パーソナリティ障害 (ボーダーライン) を持つ人は、その「見捨てられたくない」気持ちや不安から、恋人や家族が自分を本当に見捨てないか、このような自分でも受け入れてくれるのか…を試す行為を取るのが大きな特徴です。

例えば、恋人が少しでも冷たいと感じる態度 (実際は勘違いである場合も多い) を見せた時に、本心では別れたくないにも関わらず、故意に「別れて!」と恋人に言い放ち、相手を傷つけることがあります

これは、相手の言動に敏感なボーダーが、「自分を見捨ててしまうのではないか…?」といったパニックにも近い感情を覚えることによるもので、わざと突き放すような言動をし、「別れたくない!」など、相手が引き留めたりしてくれるのを期待しているものです

相手が引き留めてくれることによって、「自分は相手にとって必要なんだ…」、「彼 (彼女) は私のことを見捨てないんだ…」と再確認しようとするものです。

これらのボーダーの言動によって、ボーダーの恋人または家族は疲弊感を覚えてしまいます

「別れる」という大きなショックから、「別れない」という安堵感への感情のシフトはまるで「ジェットコースター」のような急上昇と急降下を繰り返す、不安定な関係性となります

僕がオーストラリアで出会ったボーダーの彼女は、とても嫉妬深い女性でしたので、それがただの仲の良い友達からだったにも関わらず、僕が女性からLINEなどでメッセージを受け取ると激怒し (よく携帯をチェックされていた)、酷い時には家出をして実家に帰り、一緒に住んでいた家にしばらく帰って来なかったりすることがありました。

友達からのメッセージを受け取っただけですので、僕自身は悪いことをしたとは思っていなかったのですが、ボーダーの彼女が実家に帰っている間、彼女とはほとんど連絡がつかないですし、「あなたは最悪な彼氏」、「あなたのところにもう帰ることは無い」などの言葉を浴びせられ傷ついたため、僕から何度も謝ってその場をしのぐ…というようなことが頻繁にありました。

ボーダーとの関係がエスカレートした末路「共依存」

境界性人格障害との関係において、それが精神的にも肉体的にも疲弊を伴い不安定であるものにも関わらず、その破滅的な関係性にある種の「居心地の良さ」を覚えてしまい、そこから抜け出せなくなってしまうことがあります。

「共依存」と呼ばれるその関係性は、ボーダーなどの問題行動をとる人がパートナーに依存し、そのパートナーは相手から依存されることによって、自分が必要とされていると感じ、そこに自分の存在価値を見出してしまい、その関係から抜け出すことが困難になってしまうというものです

共依存という概念は、ボーダーラインとの関係だけに限ってあてはまるものではなく、例えば、アルコール依存症の患者と、それを献身的にサポートするその妻 (夫) や恋人、家族との関係性にもみられ、「世話されるもの」、そして「世話をするもの」がお互いに依存しあってる状態のことを表します。

以下の項目に当てはまるほど、「共依存」の関係に陥いる可能性が高まります

「共依存」危険度チェック
  1. 他者の感情、考え、行動、選択、要望、健康、運命などに責任を感じる。
  2. 他者が抱えている問題解決の手助けや、彼女らの感情のケアをすることを強いられる気持ちになる。
  3. 自分自身に対してされた不正への怒りよりも、他者に対してされた不正への怒りの方が感じやすく表現しやすい。
  4. 他者に何かをしてあげている時に最も安心感や快適さを感じる。
  5. 他者が自分に対して何かをしてくれている時に不安感や、申し訳なさを感じる。
  6. 世話する必要がある相手、解決する必要がある問題、処理する必要がある危機が無い場合に虚しさや退屈さ、自分の価値の無さなどを感じる。
  7. 頻繁に、他者が抱えている問題について話したり、考えたり、心配するのを止められ無くなることがある。
  8. 誰かを愛している時、自分自身の人生に興味を失ってしまう。
  9. 他者が自分を変わらず愛してくれるように、不正を見逃してしまうような、上手く機能しない関係に身を置く。
  10. 同じく上手く機能しない新たな関係を築く時にのみ、悪い人間関係から抜け出す。

(出典: Borderline Personality Treatment  “Codependency and Borderline Personality Disorder: How to Spot It”)

共依存の恐ろしいところは、問題を抱えた相手から依存されることに安心感や自分の存在意義を見出し、「彼女は自分がいないとだめなんだ」、「俺が守ってやるんだ」などといった思考から、明らかに破滅的な関係で、それが自分の人生を台無しにしかねないとしても、その不健康な関係を維持しようとしてしまうことです。

そして、境界性パーソナリティ障害など、問題をかかえた相手に自分を必要とすることを求めるようになり、それが、「依存してくる相手の愛情を全て自分のものにしようとする言動」へと、エスカレートする場合があります

最後に: 自分を大事にするから他者も大事にできる

パートナーや家族など、自分が大切に思う人を気遣い、心配し、思いやることは、人間ならば自然なことです。

人はどこかで助け合いながら生きているものですし、大切なものの存在のおかげで、辛い時に頑張れたり、悲しみも喜びも分かち合うことができます

ですが、人生を破滅しかねない不安定な関係性は、相手にもそして自分の幸せに対しても、良いものとは言えません。

献身的に尽くす姿勢は素晴らしいですが、まず自分の人生、自分の幸せを良く考え、自分自身を大事に扱うことが何より大切だと思います

そして、それが周囲にいる人にも良い影響を与えることに繋がります

不安定な関係から自分を解放して、自分を大事にすることは、結果的に相手のことを思いやることにもなるのです。

それではまた!



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