合わないならそこを去ればいい -ロンドンで鬱になり離婚した話-

こんにちは Ronin です。

これまでイギリスのロンドンにて生活してきたのですが、その生活自体は決して多くの人が憧れるようなロンドンの暮らしとはかけ離れ、むしろ苦痛と言える日々でした。

境界性人格障害を含めた、自分自身の精神面における不安定さと、ロンドンという場所の特徴、そして一緒に暮らしていたパートナー (妻) との相性の悪さ等が全て合い交えて、非常に辛い時間を過ごしていました。

留学、就業、または結婚等でロンドンに来たものの、その生活に馴染めなかったり、また現状から抜け出すことができないがために、絶望感にさえなまれている人も少なくないのではないかと思います。

今回は僕が実際にロンドンでどのような辛い気持ちで過ごしていたのかについてお話したいと思います。




表面上の付き合いが孤独感を増大

多くの人が生活する大都市では、一般的に生活速度が速く、他者への関心の度合いが低くなるのが通常であると言えます。

日本で言えば東京が良い例で、親しい間柄や打ち解けた人では無い限り、他者に対する関心を持たない人がほとんどであり、そのため「東京の人は冷たい」などどよく言われますし、僕も実際にそうだと感じます。

ロンドンも例外では無く、他者への関心を示さない人が多いですし、他人の事に極力関わりたくないと思っている人たちがほとんどです。

しかしながら、例えば同じ英語圏の大都市であるニューヨークに住む人たちは、それでも他人に関心を示し、道で困っている人たちを見かければ、積極的に助け合う…ということを聞いたことがあります。

僕はニューヨークには住んだことがありませんが、オーストラリアのシドニーやメルボルンと言った、ロンドン程大規模では無いものの、英語圏における大都市と言われる場所に住んだことがあります。

オーストラリアの人が一般的に開放的である、ということもあってか、そこに住む人たちが冷たいと感じることは少なく、見ず知らずのオーストラリア人が優しくフレンドリーに声をかけてくれるということが良くありました。

そして、ロンドンに住んでいて感じたのは、とにかく人の付き合いが表面上でしかないということ。

これはもう語学力の有無関係無しに肌間で感じるというか、例えば知り合いとバーに行ったり、旅行に行ったり、パーティーをしたりと表面上ではエンジョイしてる (ように見える) ことをしても、自分が人生で悩んでいること、悲しんでいることなど、深いところまでになるとお互いに話すことがない人たちが多いです。

そして、表面上では人生を楽しんでいるように他人にアピールする意味を込めて、それをインスタグラム等の SNS に投稿し、また自身の虚しさ、孤独感を増大させていきます。

 

自己主張の強さにうんざり

日本人は自分の意見をあまり口にしないと言われます。

これは昔の日本の呼び名が「大和 (やまと) 」と呼ばれていたように、日本人が和を非常に大事にし、他者との衝突を極力避ける民族であることが大きく関係していると言えます。

しかしながら、自分を意見を押し殺し過ぎてしまうことは問題ですし、自分が思っていることをしっかり伝えなければ相手も理解できない…という側面もあり、日本人にとってその辺のバランスを取ることは大きな課題と言えるかもしれません。

その反面、欧米社会では自分の意見をはっきり相手に伝えるということは基本の考え方です。

しかし僕個人の意見では、相手にはっきり伝えるのはいいけど、競争心がむき出し過ぎて声のトーンがきついし、表情もきついと思う瞬間が多すぎることが多々あると感じます。

とにかく話した感じが強すぎるし、僕は議論をしたりするのは基本疲れるので、そういう環境に常に自分を置くのが非常に苦手です。

ヨーロッパ人の妻とは最近、正式に離婚しましたが、この辺りの主張の強さ、表情の柔らかみのなさ、すぐ怒り出す短気さなどによって、結婚生活は非常にストレスを感じるものとなっていました

ですが、決意して一生のパートナーとして選んだ相手でしたし、ロンドンから離れて自分がまたアジアに戻ってゼロからスタートすることを恐れていたことから、中々離婚という決断を取れずに、一年程の時間が流れてしまいました。




自己中心的な思考

欧米社会は、アジアや日本社会と比較すると、個人主義であると良く言われます。

個人の権利が法律等で守られたり、個人の主張が尊重されたり、というのは個人主義に基づく利点と言っても良いかもしれません。

しかしながら、ロンドンに住んで感じたことは、個人主義が前面に出過ぎて、「俺が!」という思考が非常に強いということです。

例えば、外の気温が低く寒いために、僕が体調が悪いと感じた時に、元妻に、「寒くてちょっと風邪を引きそう」というと、「寒くて私も風邪ひきそう」という回答が返ってきました。

また、お腹が非常に空いていて、「ちょっとお腹が空き過ぎて辛い」というような事を言っても、「私もお腹空いた」というような回答でした。

これは元妻に限ったことではなく、同情や共感よりも、「俺が!」「私が!」というのが出過ぎて、ちょっと怖いですし、そのような環境での生活が非常にストレスとなっていました。

 

冬場に本格的なうつ状態に陥る

以前の記事でもお話しましたが、通常ロンドンは10月頃から5月頃まで、日差しを浴びる機会が極端に減るという現象が起きるため、季節性のうつ病にかかる人が非常に多いです。

イギリスでも深刻… 冬季うつ病「季節性感情障害」の症状と改善

08/01/2019

このため、冬に積極的に休みを取って、フランス南部やスペイン等の日差しを比較浴びられる場所へ旅行へ行く人たちが良く見られます。

僕はロンドンに来る前は台湾南部の都市「高雄市」という場所で数年生活をしていました。

高雄市は冬でも晴れの日がほとんど、気温も25度くらいはあるのが普通なので、ロンドンの日差しの無く気温の低い本格的な冬を迎えた時に、うつ状態に陥ってしまいました

とにかく何もしたくなくなり、外に出る気力さえも無くなってしまい、家で大半の時間を過ごすということが多くなってしまいました。




今でも良く覚えているのですが、ロンドンで初めて迎えたクリスマスの日、僕のうつの症状は非常に深刻な状態でした。

「何のやる気も無くてうつの状態が辛い」ということを元妻に言うと、「私がこんなに仕事辛いのに考えられない!」という返答をされました。

彼女の仕事の関係上、クリスマスが一年で一番忙しく、睡眠時間を削ってでも仕事をしなければならない状態へとなるため、元妻の意見としては、「私がこんなに一生懸命働いているのにパートナーとして全く支えてくれない」というものでした。

彼女の意見がわからない訳ではないけれど、それを言われた時には非常にショックで、また異国の地で知り合いもいないような状況でうつになり、「自分は一体ここで何をしているんだろう」という気持ちになって、これ以上の無い孤独感を味わうことになりました

後で分かったことですが、僕がパートナーとして支えられなかったことから、元妻は精神的に支えてくれる存在が欲しくなり、僕と付き合う直前まで4年間付き合っていた元カレに隠れて連絡していたようでした

そしてその連絡している間元カレには、結婚している事実、パートナーがいる事実を隠していました。

 

最後に: 相応しい場所がある、相応しい人がいる

ロンドンは観光地としても移住先としても人気であり、大学進学、留学、就学、国際結婚等でロンドンに来る人日本人は少なく無いと思います。

移り住んだロンドンを好きになれればそれに越したことは無いのですが、もしも僕が苦しんでいたように好きになれない場合は、非常に辛く、そして孤独な日々となるかもしれません。

また、外国人のパートナーとロンドンという異国の地で暮らし、その関係が上手く機能していない場合は、まるで行き場が無くなり、追い詰められてしまったような気持ちになってしまうことでしょう。

それでも、それらを経験した僕がメッセージを送れるとしたら、「希望を捨てないで」ということです。

就学であれば卒業するまで (ですが本当に耐えられないのであれば帰国することも選択肢です) 、駐在員であれば派遣期間が終わるまで。

そして、国際結婚であれば、頑張ってみてダメなのであれば、早めに離婚し帰国する決断をすることが大切だと思います。

この見極めは非常に大事で、早ければ早い方がいいです。

失った時間は戻って来ませんし、自分の国で生活している相手とは違い、私たち外国人は離婚したら国に戻ってゼロからまた生活をスタートしなければなりません

ですので、早めに決断をした方が、日本に戻ってからの選択肢がまだ残っていることが多いです。

僕は、妻と離婚し、ロンドンに行く前に住んでいた台湾に戻ってきました

そして、ここで何とかまた再スタートを切ろうともがいています。

ロンドン、または住んだ土地が合わないのであれば、うつになってまでいる必要は無いです。

自尊心を傷つける相手であれば、一生一緒にいる必要は無いです。

どこかに必ず自分を受け入れてくれる場所、そして自分を受け入れてくれる人がいます。

それらを探すのも、人生の大切な意義の一つだと思うのです。




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