知らぬ間に陥る「共依存」… 恋愛で自分自身を見失わないために

こんにちは Ronin です。

恋愛初期などは特に、恋に落ちて、好きになった相手であれば、その相手の事ばかりを考えてしまったり、できるだけ相手と多くの時間を過ごしたいと思うことは、通常のことであると思います。

しかしながら、その一方で、相手の存在に依存しすぎてしまい、自分自身を失ってしまう…ということがあります。

特に、相手が何かしらの問題を抱えていて、それを「どうにか救ってあげたい…」と感じている場合、お互いが破滅的な依存関係に陥ってしまうという危険性があります。

共依存 (英名: codependency ) と呼ばれるその関係性は、抜け出すことが非常に難しい場合が多く、また精神的にボロボロになったり、周囲のもの全てを失ってしまう…という可能性さえあります。

今回は僕自身の経験を含めて、共依存によって自分を失わないための考え方についてお話をしてみたいと思います!




共依存とは…?

共依存とは、恋愛関係のカップル、夫婦関係、家族関係などにおいて、お互いが強い依存関係に陥ってしまうものです。

特に共依存では、一方が、アルコール中毒、境界性人格障害や双極性障害等の精神障害、ドラッグ依存など、何らかの問題を抱えている場合が多く、それらの問題に苦しんでいたはずの自分が「私があの人を助けてあげるんだ。」、「私がいないとあの人はダメなんだ。」と感じ始め、やがて問題を抱えている相手から自分が必要とされていると思うことで、そこに自分の生きる意味を見出してしまう…ということが良く見られます。

そして共依存関係になると、生活を送っていく上での「バランス」が取りずらくなってしまう傾向があり、例えば、恋人などの相手と過ごすために仲の良い友人と会うことを一切やめてしまったり、自分の趣味等に使う時間を無くして相手と一緒にいたり、学校や会社等を休んでまで相手に尽くしたり…という状態が起こることがあります。

 

共依存は何故起こる?

共依存陥ってしまう原因として、幼少期に育った家庭環境における人格形成が大きく関わっている場合が多いようです。

幼少期の環境が以下に挙げられるような「機能不全の家庭」である場合、共依存に陥りやすい人格が形成されてしまう傾向が高まります。

  • 家族内で薬物、アルコール、仕事、他者との関係、性交渉、ギャンブルなどに依存している者がいる
  • 身体的、感情的、性的な虐待
  • 家族内に慢性的な精神障害、身体障害を抱えた者がいる

(参考: MHA “Co-Dependency” )

機能不全の家庭では、通常、家族内に問題があることを認識せず、それらの問題について話したり、その解決に取り組もうとしません。

その結果、家族は感情を押し殺したり、自分自身の要求を捨ててしまうことを覚えます。

そして、自身が大人になっても、子供の頃に体験した、機能不全な家族関係を、他の健全な関係を良く知らないという理由により、大人になっても他者との関係において再現してしまうようになります




恋愛=生きる意味?

機能不全の家庭環境で育った場合、大人になると、他者と共依存の関係性になってしまう傾向が高くなります。

そして、恋愛関係では特に、相手の存在、相手と過ごす時間に自分の生きる価値そのものを見出そうとしてしまいます

これは、共依存関係を持つ傾向にある人たちは、自尊心が低く、自分自身を幸せにしてくれるものを外の世界に求めようとするためです。

そのため、恋愛関係においては、相手に依存し、相手と常にいたいと思ったり、束縛して相手を独占したいと感じたりします。

相手との関係性、相手に愛されていることに自分の価値を見出したり、そのことが自分を幸せにしてくれると強く期待します。

また、これらの人たちは、「自分自身」であることが難しく、恋愛対象に限らず外部に刺激を求め、アルコール、薬物、タバコなどに依存してしまうことがあります。

中には過剰に働きすぎたり、ギャンブルに溺れたり、無差別に性行為を行うなどの衝動的な行動を取ることがあります。

この辺りは、境界性人格障害と共通する部分があるように思えます。

 

双極性障害の知り合いの例

僕の知り合いに、30代前半で、双極性障害を持っているイギリス人の女性がいます。

彼女は双極性障害の治療のために一年ほど精神科にも通っているほどで、比較的深刻な双極性障害の症状に悩まされています。

彼女は、誰か気になる男性に出会い、その男性と付き合い始めると、それまで友達や知り合いと定期的に連絡したり遊びに出かけたりしていたのを急にパッタリやめてしまう…という傾向があります。

新たに出会い付き合った男性と同棲し、仕事で離れなければならない時間以外常に一緒にいようとし、そのために友達と連絡する時間さえも惜しみ、彼氏に集中しようとしてしまいます。

しかしながら、一緒に過ごし過ぎるために衝突が多くなってしまったり、この知り合いの女性が相手の男性を飽きてしまったり、またその逆に飽きられてしまったりなどで、いつもそのような関係は最長でも一年ほどで終わってしまします。

彼女は自ら僕に話してくれましたが、自身の低い自尊心に悩まされているらしく、そのため恋人ができると、その男性、その恋愛関係に自分の価値、自分の生きる意味を見出そうとして、それ以外のことを全て投げだしてしまうのだということでした。

そして、付き合う男性が「ギャンブル中毒」、「セックス中毒」、「薬物中毒」などであっても、その都度自分を相手のタイプに合わせ変え (まるでカメレオンのように) 、その相手に喜んでもらおうと「自分自身」を押し殺して服従的になってしまうようです。




自分自身を失わないために

幼少期の体験が元で、共依存関係に陥り易いという傾向が形成されてしまっている場合、大人になってからそれをすぐに変えることは難しいですし、場合によっては専門的な治療が必要なこともあります。

僕はこれまでもこのブログでお話してきましたが、物心ついた頃から母親とほとんど時間を一緒に過ごすことができなかった経験から、境界性人格障害という精神障害を抱えていました。

10代、20代の時は、自分がどうして愛情に対して飢餓感があるのかが理解できずに苦しみました (今でも苦しい時があります) 。

恋愛対象になる女性を常に求め、いつも女性とメールや電話をしなければ不安になり、それが空回りして女性からフラれてしまう…ということが本当に何度もありました。

僕のイギリス人の女性の知り合いのように、10代、20代に付き合った女性とは深い依存関係に陥ることが非常に多く、依存関係になると相手を束縛し、常に相手と一緒にいたがったり、僕自身も仲の良い友達や家族に対して連絡しなくなってしまう…ということが頻繁にありました。

そして、オーストラリアで出会った、同じく境界性人格障害の彼女と出会い、深刻な共依存関係に陥ってしまいました

オーストラリアの追憶 -境界性人格障害の彼女との「抜け出せない共依存」編-

14/11/2018

好きになった人、大切な人に喜んで貰いたいというのはごくごく自然なことですし、人に与える喜びというのは自分自身がただ楽しむよりも、何倍もの喜びを味わうことができると言えると思います。

しかしながら、自分の感情を押し殺してまで、自分のこと (大切な友達、家族、仕事、趣味などを含む…) を全て放棄して誰かに尽くすという状態では、自分自身をいたわることが不可能ですし、破滅的な関係に自分自身を陥らせてしまいます

飛行機の緊急事態時には、まず自分自身が酸素マスクをし呼吸ができることを確実にしてから、子供など、大切な人を助けることが基本となっています。

自分自身を幸せにする方法を知り、自分自身をいたわることができるから、その周りにいる人にも良い影響を与えたり、その人たちを良い方向へと導くことができるのだと思います。

 

最後に

誰もが多かれ少なかれ、承認欲求がありますし、恋愛におけるあの「自分が好きな人から好きだと思って貰っている」という感覚は、麻薬に近いものと言えるほど強烈で、ある意味依存性があると言えます。

自分の自尊心の低さ、そして愛情への飢餓感の理由が分からなかった以前の僕は、恋愛関係に過剰に依存し、そこに自分の価値を見出そうとし苦しみましたが、その理由を理解してきている今ではそれらは以前ほど強いものでは無くなり、なんとかコントロールをすることが出来てきているのが現在の状況と言えます。

心の中にはそれでもなお、今の妻に過剰に依存してしまうのではないか?そして、妻と自分自身を傷つけてしまうのではないか?という不安が存在しています。

それではまた!




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