死恐怖症 -タナトフォビア- とは?そしてその克服法

こんにちは Ronin です。

恐怖症というと、一般的に知られているものには「高所恐怖症」や「閉所恐怖症」、または人と対面することに恐れを感じる「対人恐怖症」などのように、ある特定の物事に大きな恐怖感、不安感を覚える状態や傾向があることを指します。

その中でも、「死恐怖症」は、死に対して強い恐怖感、不安感を覚えることで、僕自身もこの死恐怖症を持っています。

少し暗いテーマとなってしまいますが、今回は、死恐怖症とその克服法、そして死を意識しそこからこの生をどう活かしていくのかについてお話してみたいと思います。

 

タナトフォビア (死恐怖症) とは

死恐怖症は、英語ではタナトフォビア (thanatophobia) とも呼ばれ、死に対する恐怖、または死んでいくプロセスに対する恐怖症のことを指します。

アメリカ精神医学会では、タナトフォビアは精神障害として認識され、以下のような症状を引き起こす場合と考えられています。

タナトフォビアによる症状
  • 頻度の高いパニック発作
  • 増加する不安感
  • めまい
  • 発汗
  • 動悸や不整脈
  • 腹痛
  • 低温や高温へ過敏になる

(参考: helthline ”Everything You Should Know About Thanatophobia’‘)

子供の頃に誰もが「いつかこの世から消える」ということを知り恐怖を覚えることがありますが、上記のような症状が現れるようになると、単に恐れるというようなレベルを超え、日常生活にも支障をきたすほどの不安を伴う恐怖症であると言えます。

 

頭から離れない「終わり」の恐怖感

僕がこのタナトフォビアを発症したのは、今からちょうど一年程前の、まだロンドンにいた頃の冬の時期です。

以前の記事でも触れたのですが、低い気温に加え、日照時間が極端に短くなるロンドンの冬の気候によって、うつ病の症状が現れ、その憂鬱な気分のために外出はおろか物事を何もしたく無くなってしまい、ネガティブな発想ばかりが浮かびという時期がありました。

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ちょうどその時期に80代の僕の祖母が病気によってこの世を去ってしまい、大きな悲しみと同時に、「自分はいつかこの世から消えなければならない」という恐怖が浮かぶようになってきて、大きな不安感に襲われ、動機やパニック発作を起こすこともあるほど深刻なものとなりました。

何をしてもその恐怖が消えない感覚で、常に表情は暗く、また異国の地で知り合いが少ない孤独感、元妻と衝突が絶えないなどの問題が重なり、益々その絶望感と恐怖感が増加していきました。

 

タナトフォビアを改善するには

タナトフォビアによる不安症状を解消するには、以下のような方法が有効的であると言われています。

タクトフォビアの改善方法

心理カウンセラーやセラピストとの対話

心理カウンセラーやセラピストと感情をシェアすることで気持ちが楽になったり、また恐怖心に襲われた時にどのように処理したら良いのかというアドバイスを貰うことができます。

または、死やその過程に対しての恐怖を感じる思考パターンやマインドセットを変えることを目標とした、実践的な解決方法について話し合うことも効果的です。

リラクゼーションテクニック

瞑想、心象、呼吸法などによって、不安によって身体に起こる症状を軽減できる可能性があります。

薬物療法

精神科医によって処方された薬により、不安症状やパニックに陥った感情を和らげるというのは、恐怖症に対する一般的な対処法の一つです。

薬による治療が長期化することはまれですが、恐怖心を改善しようとセラピーを受けている期間に、短期的に使用されることがあります。

(参考: helthline ”Everything You Should Know About Thanatophobia’‘)

 

死後の世界があるのか必死に調べた

前述のように僕はロンドンにてうつ症状に苦しんでいた時期と同時に、タナトフォビアを発症することになるのですが、気分が落ち込み外出できずにいる中、自宅にこもりひたすら、インターネットで死後の世界があるのかを調べたり、輪廻転生があるのかを調べたりと、少しでも自分がいつか死ぬという恐怖を和らげようとしていました。

残念ながら当に死後の世界があるかどうか等は、今でも分からないままですが、インターネット上で自分以外の人たちが同じようにタナトフォビアで苦しんでいると知るだけで、少し心が軽くなることができました。

また、有名人でも自身のタナトフォビアについて言及している人たちも少なからずおり、堀江貴文さんが著書「ゼロ」の中で触れていたり、T.M Revolutionこと西川貴教さんも、死の恐怖が浮かぶため、寝る前にはお笑いの動画を聴きながら眠るということです。

 

この時間を、今を大切にする生き方

仏教の言葉に、「諸行無常」という言葉があります。

花が咲き枯れ、またつぼみをつける…ということを繰り返すように、この世界に存在する全てのものは、時々刻々と常に変化を続けて、同じ状態に留まることが決してないという真理を表した言葉です。

原始仏教の開祖であるお釈迦様は、死後の世界には言及なさらなかったようですが、より良き人生、幸せな人生を実現するための様々な実践的な思想を説いている仏教には、「今この瞬間に生きること」を重要視する考え方があります。

時間と空間の中を生きる私たちは、過ぎ去ってしまった過去に戻ることはできず、ただただ未来へ向かって流れる時間の中を生きています。そしてそれは最終的にこの世界を離れる瞬間まで続きます。

そして、まだ来ない未来に生きることもまたできないのです。

生きることというのは、今この場所で、この瞬間、この時の連続です。

タナトフォビアによって、これまで特に気にしなかった、人生は有限だという事実を意識できたからこそ、この有限な人生の貴重な時間を、今という時間にフォーカスしながら後悔しないものにしていくことが出来ると思うのです。

 

最後に

オーストラリアの原住民、アボリジナルの人々が考えるよう、この時間は夢の時間、ドリームタイムであると言え、まさに奇跡的に私たちはこうしてこの時、この世界を見ているのです。

私たちは生活を営んでいかなかればなりません。

毎朝電車に揺られ通勤をし、同じ職場で同じ同僚に会い、決まった仕事をこなしていく…。

人間は習慣の生き物ですが、変わらない日常は、私たちに人生が永遠が続くような錯覚を覚えさせます。

ふとそんな事実に気付いた時、自分だけがまるで別の世界にいるような、孤独感にも似た感覚を覚えるのです。

それではまた!

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